以前、
「床に座ったまま、起こしてあげられないんです」
というご相談を受けたことがありました。
転んだわけでもなく、
大きなけががあるわけでもない。
普段は歩くこともできているのに、
床に座ってしまうと、どうしても立ち上がれない。
そんな場面が、高齢の方では起こることがあります。
緊急ではないけれど、
どうしたらいいのか分からず、
その場で困ってしまう。
私自身も、そのときに
「どうするのがいいのだろう」と戸惑いました。
調べてみると、
起き上がり方や介助の方法はいくつも出てきますが、
力のある人や慣れている人でないと難しいものも多く、
高齢の方同士では現実的ではないと感じるものもありました。
この記事では、
そんな場面で知っておきたい考え方や、
いくつかの選択肢について、
やさしくまとめてみたいと思います。
床から立ち上がれなくなるのは、特別なことではない
床から立ち上がれなくなる、というと、
大きなけがや病気をイメージされる方も多いかもしれません。
でも実際には、
特別な出来事がなくても起こることがあります。
普段は歩けていても、
床に座った姿勢から立ち上がるには、
想像以上に足や体幹の力が必要になります。
年齢とともに筋力が少しずつ低下していく中で、
「歩くことはできるけれど、床からは立てない」
という状態になることも、珍しいことではありません。
とくに高齢の方同士の場合、
無理に起こそうとすると、お互いに負担が大きくなってしまうこともあります。
無理に起こそうとしなくてもいい場合もある
目の前で立ち上がれずに困っている様子を見ると、
なんとかして起こしてあげなければ、と感じる方も多いと思います。
でも、無理に引き上げたり抱えたりすることで、
かえってお互いに負担が大きくなってしまうこともあります。
とくに高齢の方同士の場合、
力だけで支えようとすると、
転倒やけがにつながってしまうこともあります。
緊急性がない場合には、
いったん落ち着いて、
「無理に起こそうとしなくてもいいのかもしれない」と
考えてみることもひとつの選択です。
どうするのがいいのか迷ったときには、
身近な人や、介護に関わる方に相談することで、
状況に合った方法が見つかることもあります。
相談できる場所や、いくつかの選択肢もある
どうしたらいいのか分からないときは、
一人で抱え込まずに、相談できる場所を頼ることも大切です。
例えば、
・ケアマネジャー
・訪問看護
・地域包括支援センター
などに相談することで、
状況に合った方法を一緒に考えてもらえることがあります。
また、状況によっては、
介護用品のレンタルなどを利用できる場合もあります。
まずは、ケアマネジャーや地域包括支援センターなどに相談してみることで、
利用できるものを教えてもらえることもあります。
介護保険などの制度が関わるため、
誰でもすぐに利用できるとは限りませんが、
相談することで使える方法が見つかることもあります。
例えば、電動で立ち上がりを助けてくれる椅子など、
体への負担を軽くするための道具もあります。
ただ、こうした道具も、
すべての方に合うわけではなく、
床からそのまま使うのが難しいこともあります。
ある程度動ける方であれば、
近くまで移動して座ることで使える場合もありますが、
状況によって向き不向きがあるため、
専門の方と相談しながら考えていくことが大切だと感じました。
すぐに解決できる方法が見つからないこともありますが、
「こういう選択肢もある」と知っているだけでも、
少し安心につながるかもしれません。
知っておくだけでも、少し安心できるかもしれない
床から立ち上がれない、という場面は、
いざ起こると戸惑ってしまうものですが、
特別なことではなく、誰にでも起こりうることのひとつなのかもしれません。
無理に一人で何とかしようとしなくても、
周りに頼ったり、
使えるものを少しずつ取り入れていくことで、
負担を軽くできることもあります。
すぐにうまくいかないこともあるかもしれませんが、
「こういう方法もある」と知っておくだけでも、
少し気持ちが落ち着くことがあります。
同じように戸惑う場面があったときに、
この記事のことを思い出していただけたらうれしいです。
🌿 少しだけ、お話してみませんか
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
もし今、どうしたらいいのか迷っている気持ちがあるとしたら、
それはきっと、とてもがんばってきた証だと思います。
無理に答えを出さなくても大丈夫です。
うまく言葉にできなくても、そのままで大丈夫です。
ただ、
「少しだけ誰かに話してみたい」
そう思う瞬間があったときは、
そのままにせずに、
誰かに少しだけ話してみるのも、いいのかもしれません。
そんなときのために、
小さな相談窓口をご用意しています。
あなたのペースで、
無理のない形で大丈夫です。
よければ、こちらからご覧いただけます。
