保育園で働く看護師はどのような仕事をおこなっているのか。
保育園看護師におすすめな方は、子どもが好きな方や医療現場で学んだことを活かせる場面がほぼなくてもよい方などです。
保育園で働く看護師の仕事内容をまとめました。
私は、小さな子どもたちに毎日たくさん癒されていました。
かわいくて毎朝会えるのが楽しみでした。
ただ、時々看護師のいる意味はあるのかな?と思うこともあり、働く保育園によって看護師としての判断がどの程度重要になってくるのかでも働きがいなどは変わってきそうです。
保育園で働く看護師の仕事内容は保育補助が多い
園によって違いはあると思いますが、基本は保育士さんと似たような仕事内容になります。
看護師は未満児クラスに入ることが多いようです。
病児室を利用する子がいる際は、病児室にて保育を行います。
~私の働いた保育園での1日の流れ~
【午前】
- 子どもたちと遊ぶ
- おやつの準備や片付け、見守り
- 自宅で体温測定をしてきていない子の検温測定や、その日の体調などを記録
記録内容は、咳の有無や鼻水の有無、内服薬の有無などになります。
おやつの時間は、食物アレルギーをもっている子に特に注意が必要です。
遊ぶ時間も怪我がないように見守りながら遊びます。
【午後】
- 昼食の準備や片付け、見守り
- お昼寝の準備、お昼寝中の見守り
- 午後のおやつの準備や片付け、見守り
- 子どもたちと遊ぶ
- 帰りの準備、保育室の片付け
ざっくりとですが1日の流れはこのような感じです。
他の業務は、全クラスの欠席者の確認、感染症の有無を記録、感染症と診断されている子は何の感染症かなど記録し、市に報告します。
市への報告は地域によるのかもしれません。
報告時にパソコンを使用しますが、簡単な操作なので5分もかからずに終わっていました。
他にはどんな看護師の仕事がある?
AEDの期限は切れていないかなどの確認もしていました。
おむつ替えを手伝うこともあります。
月に一度の園児の身体測定、年に1~2回の健康診断の補助や記録も看護師の仕事です。
健康診断の内容は、内科検診、耳鼻科検診、歯科検診です。
園児や職員の健康診断の時期が看護師として一番忙しいのかもしれません。
あとは、発熱やケガなどでお迎えを、待っている間は看護師が見守ります。
医療行為ありません。
保育園に準備されている物品は限られるので、小さなケガは絆創膏を貼ることで対応できますが、少し大きなケガになると病院を受診するしかありません。
保育園に看護師がいるのは、看護師を置く決まりだったり保護者が安心する、などの理由があるそうです。
保育園看護師が辞める理由3つ
保育園看護師が辞めていく理由を面接時に聞きました。
【看護師が辞める理由3つ】
- 今までバリバリ働いていたのに物足りない
- 自分より若い保育士にいろいろと言われることが嫌
- お給料の不満
などの理由で辞めていかれる方が多いとのことです。
求人サイトの方も話されていましたが、保育園での看護師の業務の7割~8割ほどは保育士と同じ業務です。
お給料は、夜勤をしていた人からするとかなり下がるのではないでしょうか。
地域によるとは思いますが、クリニックで働くより少し少なくなります。
保育園看護師は基本土日休みの職場が多いです。
年に2、3回ほど、土曜日の行事があるときには看護師も勤務する事があります。
残業はほぼないです。
これは、園によって違うようです。
他の園で働く看護師は、残業は毎日、保健業務の持ち帰りも日常的にあると言っていました。
残業の有無は面接時にしっかり確認した方がいいポイントです。
その他には、園によって看護師が1人のところや数人配置されているところがあります。
保育園では看護師1人までは保育士とみなすことも可能なため、看護師が担任や副担任になることもあるようです。
そうなると、残業だったり保健業務が進まないというようなことも起こります。
保育園看護師になる前に知っておきたい3つの事
①頭も体も病院で勤務していた時に比べると疲れない
他の看護師の方も言っていました。
病院に勤務していた時は不眠症だったが今では治ったり、いつも気を張っていてモニターの音などが耳から離れなかったのが今では聞こえなくなったそうです。
保育園で働いているとモニターの音ではなく、子どもたちと聴いたり歌ったりする曲がよく頭の中を流れます。
職業病の種類が変わります。
想像よりもつらかった事があります。
②腰、膝、足の甲が痛い
長い時間床で過ごすからでしょうか。
抱っこをして腰が痛いとかではなく、床での座り方が問題なのではないかと思います。
正座でいると膝と足の甲が痛く、足をくずしていると腰が痛む…。
正直、長くできない仕事なのかな…とも思いました。
ただ、私はもともと腰や膝に痛みがあるのでそのせいかもしれません。
想像以上といえばもうひとつあります。
③思ってた以上に子どもたちと遊んでいる時間が多い
遊ぶ時間の多さになぜか時々不安になりました。
もしまた医療に戻りたくなったら大丈夫なのかな…など様々なことも考えていました。
保育園看護師はどんな知識や技術が必要?
保育園でできる処置はあまり多くはないので、技術より知識が必要な場面が多いのではないかと思います。
子どものかかりやすい感染症や、持病のある園児には持病に対する対処法などは覚えておくといいと思います。
また、熱性けいれんを起こしたことのある子どもたちとも保育園勤務では出会う機会が多いです。
あとは、噛んだときなどの対処法だったり、嘔吐時の処理の方法なども知っているといいと思います。
遠足に同行することもあるので、蜂に刺されたときや植物でかぶれたときなどの対処方も必要かもしれません。
元気に帰ってほしいのですが、保育の現場もいつ何が起きるかわかりません。
小児の心肺蘇生法もおさらいしておくべきかもしれません。
保育園看護師はどんな人におすすめ?
子ども好きの人におすすめとよく書いてありますが、子ども好きな方が負担に思うことが少なく働けると思います。
実際に働くと、想像していた以上に園児たちがかわいかったです。
園児たちの姿を見ていると癒されました。
保育園看護師をおすすめできない人
看護師という職業にすごくこだわるのならあまりおすすめしません。
7割~8割は保育士さんと似たようなお仕事です。
保育補助がメインです。
保育園、人間関係はどんな感じ?
同じように働いていても、保育士さんと看護師は本来職種が違うので、良くも悪くも壁が1枚あるような感じでした。
それをさみしいと思うか、良かったと思うかは個人差がありそうです。
保育園看護師についてまとめ
- 医療現場以外で働いてみたい人におすすめ
- 子ども好きとまでいかなくても子ども嫌いと思わないなら転職の候補の中の一つに
- 7割~8割ほどは保育士と同じ業務
- 園によって看護師の人数が1人だったり、数人いたりする
- 看護師が担任や副担任になる園もある為、確認したほうがいい
- 部分的に体に負担がかかる(腰や膝)
- 医療現場に戻りたくなったら…と考えると不安になる
- 想像以上に子どもと遊ぶ時間が多い
- 看護師の行う業務は慣れてしまえば難しい事はない
- 技術よりも知識が必要
- 子どものかかりやすい感染症や小児の心肺蘇生法は復習することをおすすめ
私は保育園看護師になり8か月で退職致しました。
短い間でしたが楽しかったと思える仕事でした。
転職の際には求人サイト【ジョブメドレー】や【ナースパワー】を利用しています。
電話などしつこくない【ジョブメドレー】や【ナースパワー】などの求人サイトについては、こちらの記事にまとめてあります。