人に頼るのが苦手だったり、
「自分で何とかしなければ」と思ったりすることはありませんか。
この記事では、
甘えることや頼ることが難しく感じる理由と、
心理学の「セルフコンパッション」の考え方について考えてみます。
占いで「もっと甘えていいんですよ」と言われた知人が、「甘えるってどういうこと?」と
少し戸惑ったように話していました。
詳しく聞けたわけではないけれど、きっと普段から頑張ることが多い人だから、そんな言葉をかけられたのかもしれないなと感じました。
今回、甘えるってどういうことなのか、どんなときに必要なのかを考えてみました。
・甘えるって、どういうことなんだろう
あらためて考えてみると、なんとなくイメージはあるけれどはっきり説明しようとすると、少し難しく感じます。
人に頼ることと似ている気もするし、でもそれだけではないような気もする。
わがまま、という言葉が浮かぶこともあるけれど、どこか違うように感じる。
そんなふうに考えていくと、甘えるというのはただ相手に任せることでも、わがままを通すことでもなくて、「自分ひとりで抱えすぎずに、関係の中で力を借りること」なのかなと感じます。
甘えることが難しく感じる背景には、「自分に厳しくなりやすいこと」も関係しているのかもしれません。
心理学では、そうした自分への関わり方をやわらかくする考え方として、セルフコンパッションというものがあります。
セルフコンパッションとは、
心理学者クリスティン・ネフによって提唱された、
「つらいときに自分を責めるのではなく、親しい友人に接するように自分にもやさしく接すること」
という考え方です。
・甘えることがむずかしく感じる理由(頼れない・甘えられないと感じるとき)
甘えることがわかっても、実際にはうまくできないことがあります。
迷ったり、ためらったり、どこかでブレーキがかかるような感覚。
頼ることで迷惑をかけてしまうのではないか、迷惑だと思われてしまうのではないか。
そんな不安が浮かぶこともあります。
また、「自分でなんとかしなきゃ」という思いが強いと、誰かに力を借りること自体に少し抵抗が出てくることもあります。
こうした感覚は、これまでの経験やまわりとの関わりの中で自然と身についてきたものなのかもしれません。
無理に変えようとするのではなく、「そんなふうに思うのも無理ないよ」と自分に声をかけてあげることが、大切になることもあります。
普段、大事な人や身近な人に自然とかけている言葉を、そのまま自分にも向けてみるようなイメージです。
こうした関わり方が、先ほど少し触れたセルフコンパッションという考え方につながっていきます。
・頑張りすぎているときの「甘え方」を考えてみると
こうして考えてみると今回の「甘える」というのは、一般的にイメージされるものとは少し違う形かもしれません。
誰かに頼りきることや、わがままを通すことではなく、ひとりで抱えすぎているときに少し力をゆるめていくような関わり方。
そんな意味での「甘える」を、ここでは考えてきました。
たとえば、頑張りすぎているときや余裕がなくなっているとき。
「本当は少し休んだほうがいいのかもしれない」「休みたい」と感じているときに、こうした関わり方が、ひとつの支えになることもありそうです。
もし、ひとりで抱え込んでしまう感覚が強いときは、以前書いた「手放す」という考え方もひとつのヒントになるかもしれません。
・休みたい気持ちにも耳を傾けてみる
頑張ることは大切です。
でも、心や体が「少し休みたい」と伝えているとき、その声も大切なサインかもしれません。
やらなければいけないことが多いと、休むことに罪悪感を感じることがあります。
そんなときこそ、休憩時間も予定のひとつとして入れてみる。
ほんの少し立ち止まる時間が、心と体を支えてくれることがあります。

この記事のまとめ
この記事では、
- 甘えるとは何か
- 人に頼ることが苦手な理由
- セルフコンパッションの考え方
- 休みたい気持ちに耳を傾けること
について考えてきました。
内容を1枚にまとめると、このようになります。

【参考文献】
- Neff, K. D. (2003). Self-Compassion: An Alternative Conceptualization of a Healthy Attitude Toward Oneself.
- Neff, K. D., & Germer, C. K. (2013). A Pilot Study and Randomized Controlled Trial of the Mindful Self-Compassion Program.

